ここからが本番。AIに答えを“出させる”段階を卒業し、自分の思考を“鍛えさせる”。反論役、壁打ち相手、ソクラテスの産婆として使う。
この講のねらい
- AIに反論・批判をさせて思考を強くできる
- 自分のアイデアの穴を能動的に探せる
- “答え”ではなく“問い”を深める使い方を持つ
初心者はAIに答えを求める。熟達者はAIに“抵抗”を求める。賢い人ほど、自分に都合のいい結論に流されがちだ。AIを反対側に立たせることで、その罠から抜け出せる。
レッドチームとして使う
「この企画を全力で潰してください。想定される最大の反論と、見落としているリスクを挙げて」。自分のアイデアをわざと攻撃させる。耐えた部分が本物の強みで、崩れた部分が次の宿題になる。
ソクラテスとして使う
「答えは言わないで。私の考えが浅い部分を、質問だけで気づかせて」。AIに問いを返させると、自分の思考の底が見えてくる。答えを教わるより、問われる方が深く学べる。
BEFORE · 曖昧
この事業アイデア、いいと思う?
AFTER · 設計された問い
この事業アイデアに、あえて賛成しないでください。①最も鋭い反論 ②私が無意識に置いている前提 ③これが失敗するとしたら最有力のシナリオ——の3点を、忖度なしで。
→ 称賛は気持ちいいが、成長しない。AIに“良き批判者”の役を振る。
INSIGHTAIは鏡であり、砥石である
自分の考えを映し(鏡)、ぶつけることで研ぐ(砥石)。答えを得る道具としてのAIは、いずれ陳腐になる。思考を鍛える相手としてのAIは、一生もののスキルになる。